国立西洋美術館 カラヴァッジョ展 から常設展へ。そして《山本英子氏寄贈》の作品たち。

ボンジュール!

おはようございます。


国立西洋美術館の「カラヴァッジョ展」を見たあとに、

常設展で出会ったルノワールの《ばら》。

小振りな作品ですがいい香りが漂ってきそうな佳品です。


なんとなく「美術館の趣味じゃないな・・・」と思ったら、

案の定、キャプションに《山本英子氏寄贈》とあります。

そう言えば、さきほどから《山本英子氏寄贈》という作品が何点か

ありました。


「山本英子氏って誰だろう?」という疑問が沸々と湧き上がってきました。

大企業の創業者一族かしら・・・それとも有名コレクター?


帰宅後ネットで調べて見たらざっと以下の作品が《山本英子氏寄贈》

でみつかりました。かなりの点数ですよね。



ルノワール        ばら              油彩/カンヴァス

デュフィ         モーツァルト          油彩/板     

ピエール・ラプラード   花のある静物          油彩/カンヴァス 

ドラン          果物              油彩/カンヴァス 

ドラン          ジャン・ルノワール婦人     油彩/カンヴァス 

マルケ          ポルト=ヴェルサイユの雪景色  油彩/カンヴァス  

ヴラマンク        町役場             油彩/カンヴァス 

ルオー          道化師             油彩/カンヴァス

ビュッフェ        鰊のある静物          油彩/カンヴァス

ターナー         アーレ渓谷(?)        鉛筆、白チョーク/紙

ロダン          鼻のつぶれた男         ブロンズ

ブールデル        ヴェールの踊り        ブロンズ

ウールデル        果実              ブロンズ

クラーベ         手袋              リトグラフ

浜田庄司         陶板:登窯      磁器



e0356356_11121080.jpg
ルノワール 《ばら》

e0356356_15493552.jpg

デュフィ 《モーツァルト》


e0356356_11120057.jpg
ドラン 《ジャン・ルノワール夫人》


e0356356_11254982.jpg
マルケ 《ポルト=ヴェルサイユの雪景色》


e0356356_11205633.jpg
ヴラマンク 《町役場》


e0356356_11274989.jpg
ラプラード 《花のある静物》


e0356356_11344163.jpg
ターナー 《アーレ渓谷?》


e0356356_11301535.jpg
ロダン 《鼻のつぶれた男》


e0356356_11323787.jpg
ブールデル 《ヴェールの踊り》


e0356356_11115604.jpg
ブールデル 《果実》


「で、山本英子氏って?」とさらに調べてみました。

そしたら、

西美の所蔵作品紹介でドランの《ジャン・ルノワール夫人》の文献歴から

わかりました!

国立西洋美術館ニュース「ゼフュロス」(1997年第2号)に当時の学芸課長

雪山行二さんが、山本英子さんの想い出を書いたテキストが掲載されていた

のです。


テキストのタイトルは『絵とか彫刻はみんなのものですから・・・』

雪山さんが寄贈作品の引き取りに山本さん宅に行った時、

末期ガンの状態だった山本さんから言われたことばとのことです。

山本さんは大富豪とかではなくて、蒲田で小さな病院を経営しながら作品を

集められたそうです。


そう言えば、上にあげた作品はどれも小振りで、いかにも山本さんが愛情を

もって集めて、ご自宅にかけて楽しんでおられたということが伝わってくる

ようなものばかりですね。


学芸的観点からのみ選ばれた感じがして(美術館だから当たり前ですが)

敷居の高い美術館のコレクションに、なんともアンティームな魅力を付け

加えてくれる貴重な個人コレクションだと痛感しました。

山本英子さんの篤志に心よりの感謝です。


ちなみに、2006年発行の国立美術館紀要10号に掲載されている

「アンドレ・ドラン《ジャン・ルノワール夫人(カトリーヌ・エスリング)

の肖像》」(田中正之)によれば、山本英子さんからの寄贈は18点という

ことですから、上にあげた以外にもう数点あるようです。


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

★いつもご覧いただきありがとうございます★
ブログランキングに参加しています。
よろしければぜひ、いずれかおひとつ応援ぽちっとお願いします♪

にほんブログ村 猫ブログ ノルウェージャンフォレストキャットへ
にほんブログ村 花・園芸ブログ バラ園芸へ
にほんブログ村 インテリアブログへ


[PR]
by redoutehugos | 2016-03-31 12:58 | アートの楽しみ | Comments(2)
Commented by desire_san at 2016-05-13 06:26
こんにちは。
私もカラヴァッジョ展を見てきましたので、楽しくブログを拝見しました。国立西洋美術館の常設展も充実していますね。カラヴァッジョ展では『エマオの晩餐』の闇を切り裂くような光の表現、『ナルシス』の刹那的に美しく表現、死の間際のマグダラのマリアが神と一体感になった法悦に浸っていることを見事に表現した『法悦のマグダラのマリア』など、心に強い衝撃を与える作品の数々に圧倒されました。

今回のカラヴァッジョ展からカラヴァッジョの絵画の魅力と、なぜカラヴァッジョが美術史を塗り替えるほどの影響力を持ったのかを考察してみました。読んでいただけると嬉しいです。ご意見・ご感想などコメントをいただけると感謝いたします。トラックバックも大歓迎です。



Commented by redoutehugos at 2016-05-13 12:24
> desire_sanさん
こんにちは。コメントをありがとうございます。ブログ拝見しました。今回もカラヴァッジョについての充実した説明ですね。今回のカラヴァッジョ展については、十分に楽しみましたが、正直なところカラヴァジェスキについてはほとんど印象に残っていません。ラ・トゥールはカラヴァジェスキというよりは別扱いしてほしいところですね。その場合はもう少し違う作品を持って来なくてはいけないのでまた話が変わってしまいますが・・・
<< 大皿の中にウーラちゃん発見です! ウーラちゃんとカタバミくん(シ... >>