第29回《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞入門講座』》 夜の画家 ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの世界(その1)

ボンジュール!
こんにちは。

9月25日(日)のプロトマニア・アートレクチャーのご案内です。

第29回《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞入門講座』》
夜の画家 ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの世界(その1)
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3回にわたってさまざまな角度から挑んだフェルメールへのアプローチはいかがでしたか?

さて、次回はジョルジュ・ド・ラ・トゥール(1593-1652)を取り上げます。フェルメールが1632年生まれですから、ラ・トゥールはそれより40年ほど前の人です。時代的にはどちらもバロックの画家と言えますが、作風はまったく違います。フェルメールが「光の画家」と言われるのに対してラ・トゥールは「夜の画家」と称されるくらいです。暗い闇の中、ろうそくの灯に照らし出された神秘的なマグダラのマリアの像は皆さんもご覧になったことがあるのではないでしょうか。

ところで、このふたりには奇妙な共通点もあります。現在、世界中で最も有名な画家の一人であるフェルメールですが、1675年に亡くなったあと急速に忘れ去られ、19世紀後半に脚光を浴びるまで長い間「忘れられた画家」状態だったというお話はしました。実はラ・トゥールもフェルメール以上に「忘れられた画家」だったのです。生前にはフランス王ルイ13世の「国王付き画家」の称号を得るほど著名な画家でしたが、1652年に亡くなったあと、18世紀には完全に忘却され、再び注目を浴びたのは20世紀に入ってからでした。

ラ・トゥールのように個性の強い作風の画家が200年以上も忘れ去られた画家だったとはまったく驚きですね。また、両者とも現存する作品の数は少なく、フェルメールは30数点、ラ・トゥールは40数点しかありません。フェルメールはもともと寡作な画家でしたが、ラ・トゥールの場合は、多くの作品が戦火やペストの大流行という社会的混乱のなかで焼失してしまったようです。

「夜の画家」と称されるラ・トゥールですが、白日の下に照らし出された人物たちの圧倒的な存在感と強烈な色彩の《女占い師》など「昼の絵」も残っています。また戦火と疫病の蔓延する時代に生きる人々、特に年老いた人々の生命力と悲哀を独特な露骨なまでのリアリズムで描きました。

次回以降、強烈な個性を放つラ・トゥールの世界に2回連続の講座で踏み込んでみたいと思います。

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《いかさま師(クラブのAを持った)》 キンベル美術館

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《いかさま師(ダイヤのAを持った)》 ルーブル美術館

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《悔悛するマグダラのマリア》  メトロポリタン美術館

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《辻音楽師の喧嘩》 ポール・ゲッティ美術館


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《帽子のあるヴィエル弾き》 ナント美術館

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《食事をする農民の夫婦》 ベルリン美術館

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※ この講座は絵の知識を競うものではありません。絵を見る力を養うための講座です。
※ いわゆる美術史の流れを知らなくても、その場で向き合った絵をどう感じたか、
  どう見るか、そしてそれをどう自分の言葉にするかを「わいわいがやがや」の寺子屋
  スタイル で学びます。
お気軽にご参加ください。
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講師:  中尾陽一
日程 : 2016年 9月25日(日) 13:00 —15:30
参加費: 4000円
場所 : プロトマニア HP → こちらをクリック
    (東京メトロ九段下駅 3b 出口(北の丸スクエア)より徒歩2分)
     〒102-0073 東京都千代田区九段北1-12-5 市田ビル6F

予約・お問合せ : お名前と日中のご連絡先を添えてメールまたはお電話でお申込みください。
        e-mail: yoyoa@mac.com phone: 090-2469-4450(荒川陽子)

* メールでお申し込みいただきましたら確認の返信メールを送らせていただきます。
プロトマニアから返信メールが届かない場合は、大変恐れ入りますが電話でお問合せください。

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by redoutehugos | 2016-09-07 12:38 | アートの楽しみ | Comments(0)
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