ボンジュール!
こんにちは。 《ライブ美術講座〜『イッキ描き』の菊地理さんを迎えて〜》終了しました! ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。 その後『面白かった〜!楽しかったです!』という声が続々届いて、関係者 一同大変喜んでいます。 菊地さんのモットーは「四の五の言わずに、とにかく描く、たくさん描く、 たくさん描けばそのなかにいい絵もまじる(・・かも知れない)」ということ です。 菊地さんに言わせると、わかりやすいイッキ描きの祖はドーミエですが、モネの 《印象日の出》だってどう見てもイッキ描きだし、ダ・ヴィンチの手稿の中の夥 しいデッサンなどみんなイッキ描きです。「とにかく描く!」多作家で有名な モネが生涯に描いたのは8000点、ターナーは2万点、そして菊地さんこれまで 最低8万点以上描いたそうです!(絶句) 菊地さんの絵画愛は洋の東西を問いません。お話を伺っていると西洋画より、 むしろ牧谿(もっけい)や梁楷(りょうかい)などの中国の水墨画への尊敬の方 が強いような印象をうけました。ご本人はたまたまとおっしゃっていましたが、 やはり学生時代に東洋哲学専攻だったせいでしょうか? 仏教の話はほんのさわりしかお話いただく時間がなくなってしまいましたが、 菊地さんがこれまで何十年もかけて多数の仏教の本(ご本人いわく、すべて 入門書ばかり。何十年たっても入門書から先へいけないそうです)を読んだり 考えたり生活してきた結果わかったことは、「悟りは無理」ということだそう です。すくなくとも「『大悟徹底』みたいに何かの拍子にハッとすべてを悟るみ たいなことはあり得ない」と考えているとのこと。ただ、道元のいう「修行し ていること自体すでに悟りなのだ」(修証一如)という教えは説得力があると 感じているそうです。 イッキ描きの実作も含めて2時間半があっという間にたってしまい、菊地さんも まだまだしゃべりたりないことだらけだったようです(彼が水墨画の最奧と考え る薫源、巨然のこと、源氏物語絵巻や浮世絵の話などなど)が、参加者の皆さん は、とにかく菊地さんが子供のように楽しそうに絵の具と戯れながら絵を描く姿 がすごく印象に残ったそうです。私は子供と楽しげに遊ぶ良寛さんを思い出しま した。 次回は菊地さんにもっと仏教の入門のお話を聞かせていただきましょう! 3月25日〜27日は在廊とのことです。 みなさん、お気軽にお訪ねください。 金井画廊
by redoutehugos
| 2018-03-12 15:32
| アートの楽しみ
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