第55回《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞白熱講座』》  ムンクと『叫び』

11月のプロトマニアでの講座はビルのエレベータ工事のためお休みします。
よろしければ東京竹橋の毎日文化センターでの1日講座にご参加ください。
(これまで講座でやってきたエッセンスを体験していただけますよ)

あと、12月の講座はいつもの九段下ではなくて、麻布十番での開催となります。
ご注意ください。

前置きが長くなりましたが、次回のご案内です。
第55回《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞白熱講座』》          
ムンクと《叫び》

第54回《フランス・ハルスとオランダ絵画》の様子は、
参加者Kさんの川村記念美術館での「マーク・ロスコ」体験の発表もありましたよ!


次回は現在、東京都美術館で開催中の展覧会が話題となっているムンクをとりあげます。
ムンクと言えば誰でもすぐに思い浮かべるのが『叫び』ですね!
モナ・リザと並んで世界でも最も知られている絵画のひとつです!
確かにあの口をまるく開けて両手を耳でおおっている人の姿は、一度見たら忘れられないインパクトですね。
ところで、あの《叫び》は版画を除いても4枚あることをご存知でしたか?
そしてそのうちの2枚は盗難にあったことがあります。
それもオスロ国立美術館とオスロ市立ムンク美術館から・・・あんなに有名な絵なのだからセキュリティは
万全なはずなのに、よく盗まれるなあと思いますが、モナ・リザも盗難に遭っていますから、有名税のようなものかも知れませんね。

それはさておき、ムンクの代表作が《叫び》であることに間違いはないのですが、これが意外に問題です。
《叫び》があまりに有名すぎて、一般にはムンク=《叫び》の画家で話が終わって、80歳まで生きた長い画業の中でムンクが到達した様々な絵画上の展開に目が向かいないという傾向があります。
そんな状況に一石を投じるということで、私が長い間協力関係にあったパリのピナコテーク美術館では、2010年に《エドヴァルド・ムンクあるいはアンチ『叫び』》というあえて『叫び』を展示しないムンクの展覧会が開催されたこともあります。

次回の講座では、4点ある『叫び』の比較鑑賞から始めて、その後ムンク芸術の多様性に迫りたいと思います。


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《叫び》 1910年? 85.5x66.0cm
今回の展覧会に出展されている《叫び》

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生命のダンス 1925年


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星月夜  1922-24年

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パリ、ピナコテーク美術館で開催された
《ムンクあるいはアンチ『叫び』》展の分厚いカタログ


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株式会社ウーゴズ
〒223-0051 横浜市港北区箕輪町2-5-25-601
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中尾陽一
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# by redoutehugos | 2018-11-14 18:02 | アートの楽しみ

上野の《フェルメール展》で思わぬ拾い物!

ボンジュール!
こんにちは。

先週は上野のフェルメール展に行ってきました!
日時指定のチケットでも日中では結構並ぶよ!という知人からの情報があったので、5:30まで西洋美術館のルーベンス展と常設展をたっぷり見てから行ったら、全然並ばずに入館できました!

その後も入館者がどっと増えるでもなく、フェルメールの作品8点が並ぶフェルメール・ルームではしっかりとフェルメールを比較鑑賞することができて大満足。上野はひけが早いというのは本当ですね!これからフェルメール展に行く方は夜が狙い目ですよ〜!

ところで、フェルメール展での「思わぬ拾い物」とは、展覧会場で最初に目に飛び込んできたかなり大きな男女の肖像画2点です。達者な筆使いだなあ!と思ったら、なんと今週日曜日のプロトマニア第54回《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞白熱講座』》でメインでとりあげるフランスハルスの作品ではありませんか!いやあ、こんなところで(?)フランス・ハルスにお目にかかれるなんてラッキーでした。もちろんフランス・ハルスの代表作という訳ではありませんが、彼の筆触の巧みさを味わうには充分のレベルの作品でした。

それにしても、オランダ・フランドル絵画の東の正横綱がルーベンス、西の正横綱がレンブラントだとするとハルスは東の大関くらいは張れる力量、格の画家なのに、フェルメールの露払いにいるとは想像できませんでしたね。ではフェルメールはどうか・・・うーん、人気と観客動員力は別として(そして個々の作品も確かにいいけど)、作品の大きさ、量など画家としての格を考えると西の大関か東の関脇かな・・・

それはさておき、そのほかにもホントホルストとかテル・ブリュッヘンといったオランダのカラヴァジェスキの絵とか、フェルメールと良く似た主題の絵なんだけど光りの処理がまったく違うハブリエル・メツーの作品なんかもあって大いに楽しめる展覧会でした。


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フランス・ハルス 《ルカス・デ・クレルクの肖像》
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フランス・ハルス 《フェインチェ・ファン・ステーキンステの肖像》
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ハブリエル・メツー  《手紙を書く男》
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ハブリエル・メツー 《手紙を読む女》
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ヘラルト・ダウ  《本を読む老女》


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# by redoutehugos | 2018-10-22 15:15 | アートの楽しみ

1日講座 五感で楽しむ『絵画鑑賞入門』〜誰も教えてくれなかった鑑賞法〜

☆☆☆1日講座《五感で楽しむ『絵画鑑賞入門』》のご案内です!

東京九段下の《都会の寺子屋プロトマニア》で毎月1回開催してきた《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞講座』》も早いもので、次回10月28日(日)の『フランス・ハルスとオランダ絵画』で54回目となります!毎月1回の開催ですから、もうすぐまるまる5年になります!
この調子で行けばは記念すべき100回達成も夢ではなさそうです。

これまで通算すると本当にたくさんの方々にご参加いただいてきましたが、それでもやはり日程の都合で参加できない方もたくさんおられました。

そこで今秋からはより多くの方にアートを楽しんでいただけるよう、プロトマニア以外でも1日講座や定期講座を開催する予定です。まず、第1弾は竹橋の毎日新聞社1階にある毎日文化センターでの1日公開講座です。

 五感で楽しむ『絵画鑑賞入門』
 11月24日(土) 13:30〜16:00
 
《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞講座』》のエッセンスを楽しく体験しようという講座です。これまでプロトマニアでの講座にスケジュール的に参加できなかった方も何度か参加された方も、自由な雰囲気でアート鑑賞の楽しさを味わってみてください!

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# by redoutehugos | 2018-10-15 17:15 | アートの楽しみ

第54回《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞白熱講座』》      フランス・ハルスとオランダ絵画

ボンジュール!
こんにちは。

10月28日(日)のプロトマニア・アート・レクチャーのご案内です。

第54回《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞白熱講座』》
     フランス・ハルスとオランダ絵画

第53回《レンブラント》の様子は、下記プロトマニアのHPからどうぞ。
参加者のみなさんの声も紹介されていますよ! → コチラからどうぞ

(ご案内)
17世紀オランダ黄金時代の絵画の巨匠と言えば、皆さんは誰を思い浮かべますか?
まずはレンブラント、次にフェルメールというのが鉄板でしょうか。
でも、もう一人忘れてはいけない巨匠がいます。フランス・ハルスです。

フランス・ハルスの作品はほとんどが肖像画です。レンブラントがモデル(自分自身を含めて)の「見えない」内面の心理を描いたとしたら、ハルスは目に「見える」モデルの一瞬の表情を素早いタッチで画面に定着させました。とにかく、この素早いタッチの巧さと正確さが卓越しています。まさに「絵描きの中の絵描き」ですね!

モネを評してセザンヌは「モネは目に過ぎない、しかし何と素晴らしい目だろう!」と言いましたが、この言葉はハルスの絵にもピタリと当てはまりそうです。

ところで、17世紀のオランダでは宗教画を禁じていた新教の国ということもあり、風景画、静物画、風俗画(生活情景画)など新しい絵画ジャンルが発展しました。次回はそれぞれのジャンルの代表作や、オランダ印象派と呼ばれる近代の画家たちの作品も鑑賞したいと思います。

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フランス・ハルス 《ジプシー娘 》
1628-1630年頃
☆俗の中に、人間の聖を感じさせる傑作!


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フランス・ハルス 《陽気な仲間たち》
1616年頃 
☆タイトル通りの人間讃歌。


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ロイスダール 《風車》 1670年
☆オランダといえばやっぱり風車ですね!

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ホッペマ  《ミッデルハルニスの並木道》1689年 
※美術の教科書の常連!(一点透視図法)

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ヤン・ダヴィス・ド・ヘーム 《食卓》1640年 
☆マティスが2回も模写していますよ!

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イサク・イスラエルス 《ロバ乗り》 
1890-1901年頃 オランダ印象派!

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※ この講座は絵の知識を競うものではありません。絵を見る力が自然に身につく
 楽しい講座です。
※ いわゆる美術史の流れを知らなくても、その場で向き合った絵をどう感じたか
どう見るか、そしてそれをどう自分の言葉にするかを「わいわいがやがや」 の
寺子屋スタイルで学びます。
※ 通史的な講座ではありませんので、いつからでも、興味のある画家の講座の時だけ
でも、 お気軽にご参加ください。

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講師:  中尾陽一
日程 :  2018年 10月28日(日) 13:00 —15:30
参加費: 4000円
場所 : プロトマニア HPはこちらから
    [東京メトロ九段下駅 3b 出口(北の丸スクエア)より徒歩2分]
     〒102-0073 東京都千代田区九段北1-12-5 市田ビル6F

予約・お問合せ : お名前と日中のご連絡先を添えてメールまたはお電話でお申込みください。
  e-mail: yoyoa@mac.com
  phone: 090-2469-4450(荒川陽子)
※メールでお申し込みいただきましたら確認の返信メールを送らせていただきます。
※プロトマニアから返信メールが届かない場合は、大変恐れ入りますがお電話でお問合せください。

※プロトマニアのHPからも簡単にお申し込みいただけます。
 
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〒223-0051 横浜市港北区箕輪町2-5-25-601
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info@hugosalchemy.com

中尾陽一

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# by redoutehugos | 2018-10-10 17:23 | アートの楽しみ

第50回《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞白熱講座』》 モディリアーニと妻ジャンヌ

ボンジュール!
こんにちは。

6月24日(日)のプロトマニア・アート・レクチャーのご案内です。

第50回《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞白熱講座』》
モディリアーニと妻ジャンヌ

前回のルドンの様子が、プロトマニアのHPで楽しく紹介されています。
よろしければご覧ください。→ こちらから

さて、次回はモディリアーニです。
先日、ニューヨークのサザビーズで彼の裸婦の大作が172億円で落札されたことはみなさんの記憶にも新しいことと思います。

モディリアーニの絵はオークションでの高額落札の常連です。高額で取引されるということで贋作の問題も頻繁に起こります。昨年イタリアのジェノヴァで開催されたモディリアーニの展覧会が20点以上の贋作が含まれているとの指摘を受け、会期終了前に中止になるという前代未聞の事件も起きました。

没後100年近く経った今も話題にこと欠かないモディリアーニですが、生前の彼も様々な伝説にかこまれています。伝説の基本は美男子で数々の女性と浮き名を流し、酒と薬に溺れ健康をくずし、極貧の生活の中で35歳という若さで亡くなったというものです。これらの話はたぶんに誇張され、例えば「薬に溺れ」などは根拠がありません。しかし、もっとも悲劇的なのは、彼の死の2日後に、身重の妻ジャンヌが2歳の幼い女の子を残して、窓から飛び降り自殺をしてしまったことです。ジャンヌはわずか21歳でした。

ジャンヌはこの悲劇の主人公としてのみ人々の記憶に残ってきましたが、実は彼女自身も若き才能ある画家でした。彼女が残した作品からは、彼女がもっと長く生きていたら、きっと優れた画家になっていたはずだと確信させるものがあります。

私は2007年に東京のBunkamura ザ・ミュージアムほかで開催された《モディリアーニと妻ジャンヌの物語展》に企画協力させていただく機会を得ました。この展覧会では、それまでほとんど紹介されることがなかったジャンヌの作品70点ほどが展示されました。展覧会の準備過程でジャンヌの作品に接するにつれ、モディリアーニとジャンヌの関係についてそれまで私が持っていた、「奔放な芸術家に翻弄された純真な若い画学生」という先入観は消え、独立した二人の芸術家の交感というものが見えてきたのです。

次回は、様々なエピソードを交えながら、モディリアーニの芸術の核心にアプローチするとともに、妻ジャンヌの作品の鑑賞にもトライしたいと思います。

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モディリアーニ 《大きな帽子を被ったジャンヌ・エビュテルヌ》

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16歳のジャンヌ
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ジャンヌ・エビュテルヌ 《自画像》

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ジャンヌ・エビュテルヌ 《中庭》

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ジャンヌ・エビュテルヌ 《ヴェールの女》

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ジャンヌ・エビュテルヌ 
《モディリアーニとジャンヌ・エビュテルヌ、ニースにて》

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※ この講座は絵の知識を競うものではありません。絵を見る力が自然に身につく楽しい講座です。
※ いわゆる美術史の流れを知らなくても、その場で向き合った絵をどう感じたかどう見るか、
そしてそれをどう自分の言葉にするかを「わいわいがやがや」 の寺子屋スタイルで学びます。
※ 通史的な講座ではありませんので、いつからでも、興味のある画家の講座の時だけでも、お気軽にご参加ください。
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講師:  中尾陽一
日程 :  2018年 6月24日(日) 13:00 —15:30
参加費: 4000円
場所 : プロトマニア https://protomania3.wordpress.com
    [東京メトロ九段下駅 3b 出口(北の丸スクエア)より徒歩2分]
     〒102-0073 東京都千代田区九段北1-12-5 市田ビル6F

予約・お問合せ : お名前と日中のご連絡先を添えてメールまたはお電話でお申込みください。

  e-mail: yoyoa@mac.com
  phone: 090-2469-4450(荒川陽子)

※メールでお申し込みいただきましたら確認の返信メールを送らせていただきます。
※プロトマニアから返信メールが届かない場合は、大変恐れ入りますがお電話でお問合せください。

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# by redoutehugos | 2018-06-03 12:32 | アートの楽しみ