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第25回 《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞入門講座』》のご案内

5月22日(日)のプロトマニア・アートレクチャーのご案内です。

第25回 《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞入門講座』》
        
ロココ絵画(ヴァトー、ブーシェ、フラゴナール、そして・・・)を楽しむ!

毎月1回のこの講座も次回は第25回、いよいよ3年目にはいります。
3年目のトップバッターは「ロココ絵画」です。

明るい色彩と柔らかく繊細な表現で人生を謳歌するロココ絵画の画趣は、花咲き風薫る、1年中でもっとも気持ちのいいこの季節にぴったりですね。

ロココ絵画と言えばフランソワ・ブーシェ(1703-1770)に代表される王侯貴族の優雅な宴や恋の駆け引き、官能的でコケティッシュな女性像など、ちょっと軽い印象の絵が多いのですが、実は意外に多士済々です。

まず、ロココのオーソドックスな流れはヴァトー、ブーシェ、フラゴナールです。
ヴァトー(1684-1721)は《シテール島への巡礼(雅やかな宴)》に代表される「雅宴画(フェット・ギャラント fête galante)」を確立した巨匠です。しかし、雅やかな世界を描いた彼の画面には常に人生のはかなさや哀しみの気配が漂っています。病身のため36才で夭折した画家の人生観が反映されているのかも知れません。

そして甘美な官能性に満ちた絵画を量産したロココ最大の巨匠ブーシェですが、彼の作風は軽佻浮薄と批判されがちです。しかし、彼には修業時代のルノワールが大いに感動し、生涯の目標とした《水浴のディアナ》という傑作があります。この作品は光り輝くような裸体表現がすばらしいだけでなく絵全体の完成度も高く、私は裸婦像の傑作の中でも高位にランクされると思っています。

フラゴナール(1732-1806)は森の中でブランコをする若い女性とそのスカートの中を覗き見する男性を描いた《ぶらんこの絶好のチャンス》が有名です。いかにもロココ的で少々軽薄な主題の絵ですが、一方彼は《読書する娘》のような気品のある肖像画も描いています。


ロココのちょっとかわったところでは、王侯貴族ではなく市民の風俗を描いたグルーズ(1725-1805)がいます。彼の夢見るような眼差しのいかにも愛らしい少女像は欧米のほとんどの美術館に所蔵されていると言っても過言ではないかも知れません。みなさんも一度はどこかの美術館で彼の可愛らしい少女像を目にされたことがあるのではないでしょうか?

また、モーリス・カンタン・ド・ラ・トゥール(1704-1788)というパステル肖像画の名手もいます。彼の有名な《ポンパドゥール夫人の肖像》がパステルで描かれていたとは驚きですね。

そして、ロココ美術の真っ只中にありながら、まったくロココらしくない庶民生活を気取りのない観察眼で率直に描いた風俗画や、日常品を題材に独特な光に満ちた静物画の世界を築いたシャルダン(1699 -1779)。その確かな造形性は近代のセザンヌやマチスにも影響を与えています。彼はまたパステルによる自画像の傑作も残しています。

前回のファンタン=ラトゥールの「花の絵」については評価が完全にわかれましたが、次回も侃々諤々の議論になりそうな予感がしています。


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ブーシェ 《ディアナの水浴》 1742年 ルーブル美術館

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ヴァトー 《シテール島への巡礼》 1717年 ルーブル美術館


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シャルダン 《パイプと水差し》 1737年頃 ルーブル美術館

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by redoutehugos | 2016-05-15 16:18 | アートの楽しみ
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