第42回《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞入門項講座』》 ピカソとキュビスム 前回《ピカソ(その1)》の講座内容が、プロトマニアのFBで、ライブ感たっぷりに楽しく紹介されています。どうぞご覧下さい。 → この秋、プロトマニアの絵画鑑賞講座のテーマは「ピカソがわかれば、絵画がわかる!」です。 ピカソを理解することで、近代〜現代の一見わけのわからない絵を前にしても動じない、正当な絵画鑑賞力を身につけようという大変欲張ったことを目指します。 ピカソの絵については、初期の「青の時代」や「バラ色の時代」をのぞけば、なにが描いてあるのかわからない、何を描きたかったのかわからない、だから感情移入なんてできない、好きか嫌いかと聞かれれば好きではない・・・という方が多いようです。 前回の講座では、ピカソの傑作の最右翼でキュビスムの先がけとなったと言われる「アヴィニョンの娘たち」を中心にピカソの絵画を鑑賞しました。 通常この絵は「裸婦の美しさや魅力を無視して、裸婦を醜く描いた絵画」としても有名ですが、参加者のSさんからは、そんなことはない、この絵の裸婦表現に女性の肉体美を感じるとの発言がありました。描かれている裸婦の形は単純化され、平面化され、デフォルメされて、一見ごつごつした印象です。しかし、ここの裸婦をじっと見つめていると、確かにSさんが言うように、裸婦の単純化された形や強調された線、微妙に色合いを変化させた色面に女性美が最高に抽象されているという気がしてきます。Sさんの発言から、先入観をすてて絵と対峙することの重要さを痛感しました! さて、次回は「アヴィニョンの娘たち」からさらに進んで20世紀絵画の革新ともなったピカソの《キュビスム》絵画の理解と鑑賞に挑戦です! ピカソの作品が訳の分からない絵画の代表格のように言われるのは多分にこの《キュビスム》(立体派)絵画のせいです。《キュビスム》についてはさまざまな美術の本で説明がなされています。私たちはそれを読んで、「あっ、複数の視点の導入か!」とか「なるほど、遠近法による虚構の放棄か!」とか、「記憶による形態の把握か」など、なんとなくわかったような気になっています。でも、実際にピカソの絵をみながらキュビスム絵画について考えたり、どう感じるかなどを話し合う機会はほとんどないと思います。次回はこの講座ならではの試みとして、参加者全員で一見とっつきにく感のあるキュビスム絵画をとことん掘り下げて見ましょう! ![]() アヴィニョンの娘たち 1907年 **************************************************** ※ この講座は絵の知識を競うものではありません。絵を見る力を養うための講座です。 *************************************************** 予約・お問合せ : お名前と日中のご連絡先を添えてメールまたはお電話でお申込みください。 ※メールでお申し込みいただきましたら確認の返信メールを送ら せていただきます。
by redoutehugos
| 2017-10-09 16:03
| アートの楽しみ
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