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美しすぎるサロン絵画(1) bis

ボンジュール!
こんにちは。

昨日ご紹介した印象派嫌いの最右翼の一人ジェローム(1824-1904 )の先生は
ドラローシュ(1797-1856)というロマン派の画家です。
ドラローシュと聞いてもピンと来る人は少ないと思いますが、
生前はアングルやドラクロワに匹敵する名声を誇っていました。
そんなドラローシュもジェローム同様、今では歴史の彼方に忘れられた画家の
一人でした。
(「忘れられた」と言ってもあくまでも生前の盛名に比べればということですが)

ドラローシュの名前は知らなくても、次の絵に見覚えのある多いのではないで
しょうか?
一昨年に上の森美術館で開催され話題を呼んだ《怖い絵展》のメインビジュアル
に使われて大動員に一役買った絵です!
実はこの絵《レディ・ジェーン・グレイの処刑》の作者がドラローシュです。
イングランドの初代女王の座についたものの、9日後にはメアリー1世に廃位さ
せられ、半年後には17歳の若さで処刑されたレディ・ジェーン・グレイの処刑場
面という悲劇的なテーマに多くを負っているとはいえ、その訴求力は現代でも通
用するもののようですね。

美しすぎるサロン絵画(1) bis_e0356356_12263179.jpg
《レディ・ジェーン・グレイの処刑》  
1833年 ロンドン、ナショナル・ギャラリー


by redoutehugos | 2019-01-04 12:30 | アートの楽しみ
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