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美しすぎるサロン絵画(2) カバネル

ボンジュール!
こんにちは。

印象派嫌いで有名な(?)のサロン絵画の3巨頭ジェローム、カバネル、ブグロー、今日はカバネル(1823〜1889)の登場です。
彼の代表作はオルセー美術館所蔵の《ヴィーナスの誕生》で、19世紀アカデミック絵画の代表作とも見なされています。
2017年に国立新美術館で開催された《オルセー美術館展、印象派の誕生ー描くことの自由ー》にもきていましたから、見覚えのある方も多いのでは?

この絵は1863年のサロン(官展)で絶賛されました。
カバネル40歳、脂ののりきった時の傑作(?)です。

この時のサロンは審査が厳しく、落選させられた画家の不満が異常にたかまりました。
そこでナポレオン3世が開いたのが《落選展》。
不名誉なタイトルの展覧会ですが、そこに出展されたマネの《草上の昼食》が大非難の的となり、スキャンダルを
引き起こし、印象派誕生の道を開いたというストーリーになります。
スキャンダルを乗り越えて歴史の中でオーソドックスになるというパターンですね。

ということで、カバネルの《ヴィーナスの誕生》とマネの《草上の昼食》は当時の両極端な評価を得た絵画だったんですね!
現代の私たちから見ると、カバネルの《ヴィーナスの誕生》の方があられもない裸婦のポーズという観点からするとよっぽど
スキャンダルになりそうですが・・・これは《絵画鑑賞講座》でぜひ比較鑑賞してみる必要がありそうです!


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               カバネル 《ヴィーナスの誕生》 1863年

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マネ  《草上の昼食》  1863年





by redoutehugos | 2019-01-05 11:35 | アートの楽しみ
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