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ビジネスパーソン向け《五感で楽しむ『絵画鑑賞入門』》(1/30 毎日文化センター竹橋)のご案内です。

都会の寺子屋・プロトマニア(九段下)で6年前に始まった《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞白熱講座』》は今月の講座で第56回目となりますが、その姉妹編、ビジネスパーソン向け《五感で楽しむ『絵画鑑賞入門』》が竹橋の毎日文化センターで1月30日から始まります。こちらは月1回、平日水曜日の夜(19:00〜20:30)に開催です。

下記の2部構成で行います。

1.直感力をきたえる鑑賞法
素直に、見えたこと、感じたことを口に出すことから始めます。そして、参加者同士の発言から様々な気づき、ヒントを得ながら、さらに観察力、想像力を使って、描かれた絵画の中にはいりこんで、その絵画空間で遊んでみます。最後に、講師のナビゲーションで、その絵画に対する自分なりのオリジナルな評価をしてみます。

2.実感としての美術史(絵画の素養)を身につける
美術史的な知識が先にくるのではなく、できるだけ多くの絵画を見ながら、あくまでも絵を出発点として帰納的に実感として納得できる絵画の素養を身につけます。
1期(3回)でひとつのテーマ(今期は近代絵画理解の出発点となる印象派)を学びます。

詳しくは→ こちらから

ビジネスパーソン向け《五感で楽しむ『絵画鑑賞入門』》(1/30 毎日文化センター竹橋)のご案内です。_e0356356_17531468.jpg
サロン絵画 ブグロー 《青春》

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印象派 モネ 《日傘をさす女性》

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サロン絵画 カバネル 《ヴィーナスの誕生》

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印象派の父 マネ 《オランピア》

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サロン絵画 ジェローム 《ピグマリオンとガラテア》

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印象派 ルノワール 《踊り子》


株式会社ウーゴズ

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# by redoutehugos | 2019-01-23 18:27 | アートの楽しみ

《サロン絵画》とかけて《消防士の絵》と解く???

サロン絵画とはブグロー、ジェローム、カバネルらに代表される19世紀後半のアカデミックな絵画のことです。
では、アカデミック絵画のことをなぜサロン絵画とよぶのでしょうか?
それは、アカデミック芸術の殿堂フランス王立絵画彫刻アカデミーが主催する展覧会、いわゆる官展がルーブル宮殿の《サロン・カレ(方形の間)》で開催されたので官展のことがサロンと呼ばれるようになったことに由来します。

このサロン絵画はまたアール・ポンピエ(art pompier)と呼ばれることがあります。
フランス語ですが、アール(art)=アート、ポンピエ(pompier)は消防士、すなわち消防士のアート!!!
なぜ?
サロン絵画がよくあつかった歴史画のなかに登場する古代ギリシア・ローマ戦士のヘルメットが当時のフランスの消防士がかぶっていたヘルメットによく似ていたことに由来する呼び名なんですね。空虚で時代がかった大画面の歴史画を揶揄する一種の蔑称でした。

印象派の革命以降、形式ばってリアリティーがないと批判されて忘れ去られていたアール・ポンピエですが、最近ではジェロームの絵画がハリウッド映画のスペクタクル大作のインスピレーションの源として再評価されたりしています。

《サロン絵画》とかけて《消防士の絵》と解く???_e0356356_15392368.jpg
ジェローム 《指し下ろされた親指》(ブーイング)  1872年



《1月からの絵画鑑賞講座のお知らせ》
※1月27日(日)13:00〜15:30
 九段下、都会の寺子屋・プロトマニア
 《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞白熱講座』》 フォーブの抒情詩人アルベール・マルケ
 詳しくは→こちらからどうぞ

※1月30日(水)19:00〜20:30
毎日文化センター・竹橋 ビジネスマン向け夜の特別講座
右脳も左脳もフル回転、ビジネスシーンでも大いに役に立つ
《五感で楽しむ『絵画鑑賞入門』

詳しくは → こちらからどうぞ






# by redoutehugos | 2019-01-15 16:21 | アートの楽しみ

美しすぎるサロン絵画(8)  ウィリアム・ブグロー(5) プティ・パレ美術館の展覧会

ボンジュール!
こんにちは。

私がブグローの実物をみたのは1971年に神奈川県立美術館で開催された《ボルドー美術館名作展》に出展されていた《バッカイ》が最初でした。

後年、ボルドーに住むようになってこの《バッカイ》との再会を果たしました。わたしにとってなかなか縁の深い絵画のひとつです。

その後、ブグローの絵を大量に見ることができたのは、1984年にパリのプティ・パレ美術館で開催された《William Bougreau》展です。この展覧会には油彩、素描で140点を超える作品が出展されていました。この展覧会はモントリオール美術館(カナダ)、ワズワース・アセニアム美術館(アメリカ)へと巡回し、国際的なブグロー再評価のきっかけとなりました。

写真はその展覧会のカタログで。表紙の絵は1884年作の《バッカスの青春》の部分。奇しくもこれも《バッカイ》と同じくバッカスからみの絵ですが、3.31x6.1mという大作です。

ブグローはアカデミーを代表する画家らしく、伝統的な油絵の制作過程を遵守し、木炭や油彩による習作を念入りに準備しました。
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《バッカスの青春》の木炭による習作 25 x 41.5 cm
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《バッカスの青春》の油彩による習作  32.5 x57.5cm




《1月からの絵画鑑賞講座のお知らせ》
毎日文化センター・竹橋  1~3月開催 ビジネスマン向け夜の特別講座のお知らせ
右脳も左脳もフル回転、ビジネスシーンでも大いに役に立つ
《五感で楽しむ『絵画鑑賞入門』

1月30日(水)、2月27日(水)、3月27日(水) 19:00~20:30 
詳しくは → こちらからどうぞ

よみうりカルチャー川崎 定期講座のお知らせ 
☆1月から定期講座《~これまで誰も教えてくれなかった~『絵画鑑賞入門』》が始まります。
 第1火曜 10:30~12:00  詳しくは → こちらからどうぞ

よみうりカルチャー大森 定期講座のお知らせ
☆1月から定期講座~これまで誰も教えてくれなかった~『絵画鑑賞入門』》が始まります。
 第3火曜 13:00~14:30  詳しくは → こちらからどうぞ

よみうりカルチャー自由が丘 定期講座のお知らせ
☆1月から定期講座《絵を見て話そう”心感覚”鑑賞法"》が始まります。
 第4火曜 13:30~15:00  詳しくは → こちらからどうぞ

よみうりカルチャー恵比寿 定期講座のお知らせ
☆1月から定期講座絵を見て話そう”心感覚”鑑賞法が始まります。
 第4木曜 12:30~14:00  詳しくは → ちらからどうぞ

よみうりカルチャー八王子 定期講座のお知らせ
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 第3金曜日 10;30~12:00 詳しくは → こちらからどうぞ 


# by redoutehugos | 2019-01-12 17:29 | アートの楽しみ

美しすぎるサロン絵画(7)  ウィリアム・ブグロー(4)

ボンジュール!
こんにちは。

神話画、歴史画、寓意画なんでも描ける高度な絵画技術を誇ったブグローはグーピル画廊などと契約して愛らしい少女像などの商業的な作品いわゆる風俗画もたくさん描きました。グーピル画廊と言えば、ゴッホの弟テオが働いていたことでも有名ですね。

ブグローが描く少女たちは華美な服装はせず、ほとんどが農村風景の中に佇んでいます。
ただ、農村に生きる生活感は微塵もなく、人も風景も借り物感が強くてリアリティーが感じられません。写真館で自然風景の書き割りをバックに農民のコスチュームで記念写真をとっているブルジョアの子供のようです。

そのリアリティーのなさが印象派などの新興勢力から批判されたところですが、これだけ綺麗に仕上げられた絵ならそれはそれでいいんじゃないのかという気になるくらいの技巧と完成度を誇っています。
美しすぎるサロン絵画(7)   ウィリアム・ブグロー(4)_e0356356_13543227.jpg
ブグロー  《ぶどうの収穫》  1875年

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ブグロー 《小川のほとりで》  1875年

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1月30日(水)、2月27日(水)、3月27日(水) 19:00~20:30 
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# by redoutehugos | 2019-01-11 12:21 | アートの楽しみ

美しすぎるサロン絵画(6)  ウィリアム・ブグロー(3)

ボンジュール!
こんにちは。

今をさること50年近く前に、神奈川県立美術館の《ボルドー美術館名作展》で見たブグローの実物《バッカイ》、その巧さと迫力は尋常ならざるものがありましたが、そのあたりの感動については私の畏友(先輩ですが)、イッキ描きの画家・菊地理氏のブログの文章がお薦めです。→ こちらからどうぞ

フランス絵画史上でも巧さだけなら(「だけ」と言っても、この巧さが大変です)超トップクラスのブグロー(もしかしたら一番うまいかも・・・)ですが、印象派の擡頭とともに評価が凋落し、やがて忘れ去られた存在になってしまいます。こんなに絵がうまくて、完成作だけでも900点近くを残しているブグローでもそんなことになってしまうのです。世の中、厳しいですね。

それでもさすがにこれだけの作品を描き、残した画家です。没後80年近くたった1984年にパリのプティ・パレ美術館で開催された回顧展をきっかけに、ブグローの再評価が進み、一般への認知度も上昇しています。

この《アモルとプシュケー》も美しいと言えばほんとに美しい絵ですが、ほとんど赤ん坊のような男の子が女の子の頬にキスしている・・・おまけに両方とも背中に羽がはえている・・・変な絵と思えば相当変な絵ですよね。

古代神話のアモールとプシュケのテーマは通常若い男女の姿で描かれます。
でも、アモル(クピド)が愛の矢を射るキューピッドとして描かれるときは子供の姿で描かれることが多いのです。一般にはアモルは羽の生えた子供として知られているので、ブグローはその姿に合わせてプシュケーも子供に描いたんでしょうね。
もっとも、ブグローは大人の男女としてのアモルとプシュケーのバージョンも何枚も描いています。
美しすぎるサロン絵画(6)   ウィリアム・ブグロー(3)_e0356356_17211006.jpg
ブグロー 《アモルとプシュケー、子供たち》 1890年


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ブグロー 《プシュケーの恍惚》  1893年頃


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1月30日(水)、2月27日(水)、3月27日(水) 19:00~20:30 
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