美しすぎるサロン絵画(4)ウィリアム・ブグロー

ボンジュール!
こんにちは。

今日は印象派嫌いで知られるサロン絵画界3巨頭の真打ちウィリアム・ブグローの登場です!
まさに美しすぎるサロン絵画の代表です。
その超絶技巧とも言える描写力で膨大な数の天使や裸婦可憐な少女像を描きまくりました。
そのどれもが完成度が高くどれがブグローの代表作とは言いがたいのですが、一番有名なのはやっぱりオルセー美術館にある《ヴィーナスの誕生》でしょうか?

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《ヴィーナスの誕生》 1879年  オルセー美術館

先日ご紹介したカバネルの《ヴィーナスの誕生》に比べるとやたら裸の人の数が多いですね!
当時人気のあった官能的な裸婦像を描くにはヴィーナス画でなければならなかった訳ですが、そんな当時のサロンの状況をドーミエは《今年もまたヴィーナス、いつもヴィーナスばっかり!》と題された版画で皮肉っています。
詳しくは以前のブログをご参照ください → こちら

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ドーミエ  《今年もヴィーナス、いつもヴィーナスばかり!》

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# by redoutehugos | 2019-01-08 20:09 | アートの楽しみ

美しすぎるサロン絵画(3)

ボンジュール!
こんにちは。

《ヴィーナスの誕生》が有名な、サロン絵画の巨匠カバネルですが、こんな絵もあります。
《オフィーリア》です。

《オフィーリア》はイギリス、ラファエル前派のジョン・エヴァレット・ミレーの傑作があまりにも有名ですね。
ミレイの絵では、悲しみのあまり正気を失い、川に落ちてしまったことにも気づかない様子で歌を口ずさみながらが静かに流されていくオフィーリアの様子が静謐な画面の中に記念碑的に描かれています。

カバネルの方は、気がふれたオフィーリアが柳の小枝に花環をかけようとして川に落下する瞬間を描いています。
ミレイの絵に比べると植物の描写があっさりし過ぎの感はありますが、どこか遠いところを見つめる、もはやこの世の人ではなくなってしまったようなオフィーリアの顔が印象的です。
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               カバネル  《オフィーリア》  1883年

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               ミレー  《オフィーリア》  1852年

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# by redoutehugos | 2019-01-07 17:36 | アートの楽しみ

美しすぎるサロン絵画(2) カバネル

ボンジュール!
こんにちは。

印象派嫌いで有名な(?)のサロン絵画の3巨頭ジェローム、カバネル、ブグロー、今日はカバネル(1823〜1889)の登場です。
彼の代表作はオルセー美術館所蔵の《ヴィーナスの誕生》で、19世紀アカデミック絵画の代表作とも見なされています。
2017年に国立新美術館で開催された《オルセー美術館展、印象派の誕生ー描くことの自由ー》にもきていましたから、見覚えのある方も多いのでは?

この絵は1863年のサロン(官展)で絶賛されました。
カバネル40歳、脂ののりきった時の傑作(?)です。

この時のサロンは審査が厳しく、落選させられた画家の不満が異常にたかまりました。
そこでナポレオン3世が開いたのが《落選展》。
不名誉なタイトルの展覧会ですが、そこに出展されたマネの《草上の昼食》が大非難の的となり、スキャンダルを
引き起こし、印象派誕生の道を開いたというストーリーになります。
スキャンダルを乗り越えて歴史の中でオーソドックスになるというパターンですね。

ということで、カバネルの《ヴィーナスの誕生》とマネの《草上の昼食》は当時の両極端な評価を得た絵画だったんですね!
現代の私たちから見ると、カバネルの《ヴィーナスの誕生》の方があられもない裸婦のポーズという観点からするとよっぽど
スキャンダルになりそうですが・・・これは《絵画鑑賞講座》でぜひ比較鑑賞してみる必要がありそうです!


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               カバネル 《ヴィーナスの誕生》 1863年

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マネ  《草上の昼食》  1863年





# by redoutehugos | 2019-01-05 11:35 | アートの楽しみ

美しすぎるサロン絵画(1) bis

ボンジュール!
こんにちは。

昨日ご紹介した印象派嫌いの最右翼の一人ジェローム(1824-1904 )の先生は
ドラローシュ(1797-1856)というロマン派の画家です。
ドラローシュと聞いてもピンと来る人は少ないと思いますが、
生前はアングルやドラクロワに匹敵する名声を誇っていました。
そんなドラローシュもジェローム同様、今では歴史の彼方に忘れられた画家の
一人でした。
(「忘れられた」と言ってもあくまでも生前の盛名に比べればということですが)

ドラローシュの名前は知らなくても、次の絵に見覚えのある多いのではないで
しょうか?
一昨年に上の森美術館で開催され話題を呼んだ《怖い絵展》のメインビジュアル
に使われて大動員に一役買った絵です!
実はこの絵《レディ・ジェーン・グレイの処刑》の作者がドラローシュです。
イングランドの初代女王の座についたものの、9日後にはメアリー1世に廃位さ
せられ、半年後には17歳の若さで処刑されたレディ・ジェーン・グレイの処刑場
面という悲劇的なテーマに多くを負っているとはいえ、その訴求力は現代でも通
用するもののようですね。

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《レディ・ジェーン・グレイの処刑》  
1833年 ロンドン、ナショナル・ギャラリー


# by redoutehugos | 2019-01-04 12:30 | アートの楽しみ

美しすぎるサロン絵画(1)

1月のよみうりカルチャー絵画鑑賞講座(恵比寿、大森、川崎、八王子)
のテーマは《印象派vs美し過ぎるサロン絵画》です。

この講座で印象派の前に立ちはだかったサロン絵画を代表するのはブグロー、ジェローム、カバネルの3人です。

ジェロームは原田マハさんの小説《たゆたえども沈ます》の中にも何度も登場して、ゴッホの弟テオに
「印象派の絵なんか扱うのはやめろ!そうしないとろくなことにはならないぞ!」とプレッシャーをかけます。
憎まれ役ですね!
彼はテオが勤めていたグーピル商会という画廊の大事な売れっ子画家で、おまけに経営者グーピルの娘婿でした。
そして大邸宅を構えて大画家然とした生活振りだったようです。
ですが、印象派嫌いがたたったのか、死後はすっかり忘れ去られてしまいます。

そんなわけで、日本でジェロームの名前を知っている人はほとんどいないと思いますが、それでも彼の代表作
《ピグマリオンとガラテア》は時々本の表紙に使われていたりするので、見覚えがある方もいるのでは?
現実の女性に失望して、自らが彫刻した理想の女性ガラテアに恋をするピグマリオン。
その想いがかなって彫像に生命が吹き込まれていく瞬間を描いています。
なるほど、上半身には血が通い始めて肌色に変わっていますね。
見事と言えば見事な絵ですが・・・
ちなみに、ジェロームは彫刻家として一家をなしています。
そんな彼にピッタリのテーマです。
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ピグマリオンとガラテア 1890年 メトロポリタン美術館



# by redoutehugos | 2019-01-03 18:52 | アートの楽しみ