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美しすぎるサロン絵画(1)

1月のよみうりカルチャー絵画鑑賞講座(恵比寿、大森、川崎、八王子)
のテーマは《印象派vs美し過ぎるサロン絵画》です。

この講座で印象派の前に立ちはだかったサロン絵画を代表するのはブグロー、ジェローム、カバネルの3人です。

ジェロームは原田マハさんの小説《たゆたえども沈ます》の中にも何度も登場して、ゴッホの弟テオに
「印象派の絵なんか扱うのはやめろ!そうしないとろくなことにはならないぞ!」とプレッシャーをかけます。
憎まれ役ですね!
彼はテオが勤めていたグーピル商会という画廊の大事な売れっ子画家で、おまけに経営者グーピルの娘婿でした。
そして大邸宅を構えて大画家然とした生活振りだったようです。
ですが、印象派嫌いがたたったのか、死後はすっかり忘れ去られてしまいます。

そんなわけで、日本でジェロームの名前を知っている人はほとんどいないと思いますが、それでも彼の代表作
《ピグマリオンとガラテア》は時々本の表紙に使われていたりするので、見覚えがある方もいるのでは?
現実の女性に失望して、自らが彫刻した理想の女性ガラテアに恋をするピグマリオン。
その想いがかなって彫像に生命が吹き込まれていく瞬間を描いています。
なるほど、上半身には血が通い始めて肌色に変わっていますね。
見事と言えば見事な絵ですが・・・
ちなみに、ジェロームは彫刻家として一家をなしています。
そんな彼にピッタリのテーマです。
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ピグマリオンとガラテア 1890年 メトロポリタン美術館



# by redoutehugos | 2019-01-03 18:52 | アートの楽しみ

Happy New Year 2019!

あけましておめでとうございます!
2019年がみなさまにとって素敵な年になりますように。
九段下の「都会の寺子屋・プロトマニア」で2014年の3月に始まった《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞講座』》は、昨年12月に55回目を終了しました。
新しい年の4月からは6年目に突入します!
こんなに長く続いたのも、ご参加いただいた皆様のおかげです。ありがとうございました!
そして、これからもよろしくお願いいたします。
今年はさらに多くの方々に絵画鑑賞を楽しんでいただけるように、本拠地のプロトマニアだけでなく、毎日文化センターやよみうりカルチャーほかでも、さまざまな形の『絵画鑑賞講座』を開催します。
どうぞよろしくお願いいたします。

新しい年の最初の絵画鑑賞講座は下記となります。
日時:1月15日(火曜)、10:30〜12:00
場所:よみうりカルチャー川崎
詳しくは→こちらから
テーマ:印象派vs美し過ぎるサロン絵画
    今の私たちには油絵=印象派のような存在の印象派ですが、彼らが画壇に
    登場した19世紀後半のフランスでは あまりに革新的で過激なスタイル
    の絵画、「こんなの絵じゃない!」として、世間からは非難轟轟だった
    と言われています。ちょっと想像できませんね・・・
    そこで、印象派のどこがどう革新的だったのかを、(知識としてではな
    く)実感するためには、同時代の権威だったアカデミーの巨匠たちの絵
    画、いわゆるサロン絵画と比べてみることが欠かせません。
    まずはサロン絵画を代表する、ブグロー、ジェローム、カバネルたちの
    絵を見てみましょう!
    
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                   ブグロー 《青春》
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               ジェローム 《ピグマリオン》

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カバネル 《ヴィーナスの誕生》

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今年もよろしくお願いします!


# by redoutehugos | 2019-01-02 18:10 | アートの楽しみ

よみうりカルチャー川崎での公開講座《フェルメールの鑑賞》のご案内

よみうりカルチャー川崎での公開講座《フェルメールの鑑賞》
12月14日、10:30〜12:00 詳細は→こちら
世紀の贋作事件、度重なる盗難事件、ポワンティエ(光りの粒)、フェルメール・ブルー、カメラ・オブスラ使用疑惑(?)などの話題を織り交ぜながら、開催中のフェルメール展に出展されている作品を中心に右脳も左脳も両方使った鑑賞法を実践します。
以前自作したカメラ・オブスクラにも活躍してもらいます!

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# by redoutehugos | 2018-12-06 12:04 | アートの楽しみ

フェルメールの『牛乳を注ぐ女』の「おでこ」で語る具象画の魅力

ボンジュール!
こんにちは。

イッキ描きの画家・菊地理画伯がフェルメールの『牛乳を注ぐ女』の「おでこ」で語る具象画の魅力が面白い!
曰く、『具象絵画は「おでこ」だけで400年の時を越えた会話が出来る。
詳しくは → イッキ描きブログ
それにしても50から60年前の評論家Kって誰のこと?
フェルメールの『牛乳を注ぐ女』の「おでこ」で語る具象画の魅力_e0356356_16212529.jpg
フェルメール 《牛乳をそそぐ女》 アムステルダム国立美術館蔵


# by redoutehugos | 2018-12-03 10:34 | アートの楽しみ

よみうりカルチャー川崎:来年1月からの定期講座:《これまで誰も教えてくれなかった絵画鑑賞入門》のご案内

ボンジュール!
こんにちは。

よみうりカルチャー川崎で来年1月から《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞講座』入門編が定期講座として始まります!それに先がけて12月にはフェルメールをテーマに公開講座を行います。

5年前に九段下の《都会の寺子屋・プロトマニア》始まった《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞入門講座』》は今年4月の第48回「レオナルド・ダ・ヴィンチ(その2)」から《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞白熱講座』》と装いも新たになりました。白熱講座だとちょっと敷居が高いかも・・・という方はぜひお気軽にこの講座にご参加ください。

12月の公開講座
12月14日(金)10:30 〜12:00
テーマは現在展覧会が話題のフェルメールです。
フェルメールについての様々な話題をご紹介しながら、展覧会の出展作品を鑑賞していきます。

来年1月からの定期講座
《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞入門』
毎月第1火曜日、10:30 〜12:00 
詳しくは → コチラからどうぞ

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フェルメール  牛乳を注ぐ女  アムステルダム国立美術館蔵




# by redoutehugos | 2018-12-02 16:23 | アートの楽しみ